栄養補助食品はほどほどに 

「からだと心の栄養学(アンソニー・サティラロ著、上野圭一訳)」 より編集。
著者は米国生まれの医師で病院長。


今日のテーマ 「 栄養補助食品はほどほどに 」


身体はトータルな働きをする有機体 )

栄養補助食品として、
毎日ビタミンやミネラルを取ることは、
必ずしもお勧めできない。

(というのも)
身体は一つの全体として働く有機体であり、
各部分が互いに依存しあっている。

つまり、
各部分は完全な健康を保持するために、
それぞれが
調和の取れた働きをしなければならない。


栄養補助食品の歴史は始まったばかり )

栄養補助食品としての
ビタミンができたのは比較的最近で、
ビタミンやミネラルが錠剤になったのは今世紀に入ってからのこと。

有史以来、
主要栄養源は食物であり、
医者がとくに勧めた場合にのみ
補助食品としての錠剤を服用すればよいと考えられる。


効果で不要・・有害なケースも・・ )

補助食品としてのビタミン剤・ミネラル財は高価で、
しかも、
特別な場合以外は不要である。

むしろ、
特定ビタミンの過剰摂取が引き起こす
有害性に気をつけなければならない。

次回からは、
重要なビタミン類とミネラル類に関する簡単な知識と
それらを安全に摂取するには何を食べたらよいのかを紹介する。

乞うご期待
どうぞ、楽しみにお待ちください。



感想 )

今回は、かなり意味深ですね。
高価で、不要な場合があるということについては、納得です。
しかし、
医者が特に勧めた場合以外は、
ビタミン剤・ミネラル剤を服用しないで良いというのは合点がいきません。
その根拠が、それまでの丁寧な説明に比べて安直に過ぎます。
何だか手抜きの感がありますね。

ひょっとして、米国の医者と日本の医者では
医学に関しての知識と
身体に関する付帯知識に関して、
根本的に差があるのかもしれません。

少なくとも、
私の接してきたわが国の医者は、
多くの場合、
人の身体の健康保持に必須の食物や栄養素に関する
栄養学の知識は十二分にあるとはいえませんし
それほど研究や勉強もしていないようです。

まして、
完全穀物などの食物と人の身体の好不調の相関関係とは、
無関係な対症処方が中心の診察や治療で成り立っているようです。

確かに、
専門分野の病気と治療には精通している医者はいます。
そして、
一頃不興を買っていた無愛想な診察は少なくなっているようです。

でも、対価を得ているのですから
それは当たり前のことであり、
ようやく、人(多くは無抵抗の病人)との付き合いが
病院全体に浸透してきたからでしょう。

えーと、少々脱線気味になってきました。
元に戻しましょう。

今日の感想は、
医者が勧めた場合以外は、服用しないでよいという点には
賛成できないということです。

わが身の実体験をもって、断言します。
病気は医者に
健康保持の食物と分量は自分で
日々、勉強し研究しなければならないと思います。
身体と食物の良し悪しの関係は
自分が一番わかります。

その多くは大便に現れるようです。
たまには、
トイレで、しげしげと
わが身からでた排泄物とその臭いに注意しましょう。
便は身体のセンサーであり警報機だと思います。


© Rakuten Group, Inc.